「沈黙を保つことは不可能だった」 ロシア国営テレビで反戦運動の職員が告白

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国営テレビの生放送中にオフシャニコワさんは「ノー・ウォー」と書いたポスターを掲げた/Russian Channel 1

国営テレビの生放送中にオフシャニコワさんは「ノー・ウォー」と書いたポスターを掲げた/Russian Channel 1

抗議運動前に録画したビデオ声明の中でオフシャニコワさんは、今回の戦争の責任はプーチン大統領にあると非難、「今ウクライナで起きていることは犯罪であり、ロシアは侵略国です」と訴えていた。

「残念なことに、過去数年の間、私は第1チャンネルで働いて、ロシア政府のプロパガンダをしていました。今、そのことを強く恥じています」「自分がテレビ画面からうそをつくのを許したことを恥じ、ロシア国民のゾンビ化を許したことを恥じています」

オフシャニコワさんはビデオ声明でそう語り、ロシアのクリミア半島併合に言及して「2014年、この全てが始まった時に私たちが沈黙を保ったことを恥じています」と述べている。

ジャーナリスト保護委員会によれば、プーチン大統領は今月、ウクライナ侵攻に関してロシアが「偽」情報とみなす内容を禁じる検閲法を成立させた。違反すれば15年以下の禁錮を命じられる。

ウクライナでの戦争に関してロシアは国内メディアの弾圧を強め、結果的に多くのメディアが報道を縮小した。CNNやABCニュース、CBSニュースなどの海外メディアはロシアからの放送を中止。ロシアの独立系テレビ局TVレイン(ドシチ)は閉鎖され、編集者やスタッフ、独立系ジャーナリストはロシアを出国している。

ロシア国営RIAノーボスチ通信は16日、ロシア通信規制当局のロスコムナゾルが検察の要請を受け、BBCニュースのウェブサイトへのアクセスを制限したと伝えた。

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