大坂なおみ、全仏オープンを棄権 心の健康を理由に

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全仏オープンでプレーする大坂なおみ=5月30日/Franck Castel/MPP/SIPA

全仏オープンでプレーする大坂なおみ=5月30日/Franck Castel/MPP/SIPA

(CNN) 女子テニスの大坂なおみ選手は5月31日、全仏オープンを棄権すると明らかにした。大坂選手は30日の試合後、記者会見を拒否していた。

大坂選手はツイッターに投稿した声明で、「みんながパリでのテニスに再び集中できるよう」、大会を棄権すると表明。「少しの間コートから離れる」つもりだと言い添えた。

また、2018年に初の4大大会(グランドスラム)制覇を達成して以来、「長い間うつ状態に苦しんできた」ことも明かした。

大坂選手は26日、心の健康を理由に、全仏オープンの記者会見には一切参加しないとSNSに投稿。自身に罰金が科された場合、その全額が心の健康を扱う慈善団体に寄付されることを望むと述べていた。

大会主催者の声明によると、大坂選手は30日の試合でストレート勝ちを収めた後、記者会見を行わなかったとして1万5000ドル(約160万円)の罰金を科されたという。

大坂選手は声明で「これは私が数日前に投稿したときに想像したり、意図したりしていた状況ではない」と述べ、「大会や他の選手、私自身の健康にとって、私が棄権するのがベストだと思う」と語った。

さらに「他の選手の注意をそらすつもりは全くなかった。タイミングが理想的ではなかったことは認めるし、メッセージの内容をもっと明確にできた可能性はある。より重要な点として、私はメンタルヘルスを軽視したり、この言葉を軽く使ったりするつもりは決してなかった」と説明した。

「私を知っている人ならだれでもわかっているが、私は内向きな人間だ。大会で私を見かけた人はヘッドホンを掛けている姿に気づいていると思うが、それは私の社交不安を和らげてくれるからだ」

「テニスの記者はいつも私にやさしくしてくれるが(私が傷つけてしまったかもしれない素晴らしいジャーナリストのみなさんに特に謝りたい)、私は生まれつきの雄弁家ではなく、世界のメディアに話をする前には巨大な不安の波が押し寄せてくる」

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