「客船でトコジラミの被害」、米女優が運航会社を提訴

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客船の中でトコジラミの被害にあったとして運航会社を提訴した女優のコニー・フローレスさん/Kevork Djansezian/Getty Images

客船の中でトコジラミの被害にあったとして運航会社を提訴した女優のコニー・フローレスさん/Kevork Djansezian/Getty Images

(CNN) 米国の女優がロサンゼルスからメキシコへ向かう客船の中でトコジラミの被害に遭ったと訴え、運航会社を相手取って損害賠償を求める訴訟を米カリフォルニア州の裁判所に起こした。

訴えを起こしたのは、アカデミー賞にノミネートされたネットフリックス映画「マリッジ・ストーリー」に端役で出演している女優のコニー・フローレスさん。弁護士を通じて声明を出し、「想像してみてほしい。トコジラミだらけの個室で航海することを」と訴えた。

訴訟では、客船の運航会社がトコジラミのことを知っていた、あるいは知っておくべきだったにもかかわらず、対応を怠ったと主張。海事法とカリフォルニア州の法律に基づき、7万5000ドル(約830万円)以上の損害賠償を求めている。

運航会社のプリンセス・クルーズ・ラインはフローレスさんの訴えについて強い遺憾を表明し、同社は厳格な健康衛生基準に従っていると説明。「客室係はトコジラミ発見の訓練を積んでいる。予防策として、全客室の徹底点検を毎月行っている」と強調した。

フローレスさんは夫のアルビンさんと2人で、2018年11月29日から12月4日までエメラルド・プリンセス号に乗船した。

2人が撮影したという動画には、シーツの周りを小さな昆虫がはい回る様子が写っている。弁護士事務所を通じ、身体をトコジラミに刺された痕とされる写真も公表された。

訴状では、「原告は気付かなかったが、個室には何百匹ものトコジラミがいた」「トコジラミは眠っていた原告にたかって血液を吸った」と主張。フローレスさん夫妻は何カ所も刺されて皮膚が腫れ、苦痛、不快感、不眠、不都合、屈辱感、不安、精神的苦痛を被ったとしている。

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