英冒険家、ブルガリアの国立公園でカエルを調理 非難の嵐で罰金も

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国立公園内のカエルを殺して調理したとして、英冒険家のテレビ番組が物議を醸している/Ben Simms/NBCU Photo Bank via Getty Images

国立公園内のカエルを殺して調理したとして、英冒険家のテレビ番組が物議を醸している/Ben Simms/NBCU Photo Bank via Getty Images

(CNN) ブルガリアの環境省はこのほど、英国出身の冒険家ベア・グリルス氏に対し、国立公園でのテレビ番組撮影中に環境規制への違反行為があったとして、最大2500ユーロ(約31万円)の罰金を科すことを検討していると発表した。グリルス氏は共演者の男性と、公園内のカエルをつかまえて調理する様子などを撮影していた。

問題となっているのは、グリルス氏が出演するサバイバルをテーマにした番組。2017年に撮影された回では、ブルガリアのリラ山脈を訪れたグリルス氏とダンサーのデレク・ハフ氏が、1匹のカエルを殺して内臓を取り除き、調理する様子が映っていた。

ブルガリア環境省は今月21日に声明を出し、グリルス氏らの撮影中の行為について、自然保護区で定められている規制に違反するものだったと指摘。動物を殺したり、湖で泳いだり、火を使用したりしたとして、グリルス氏とハフ氏に250~2500ユーロの罰金を科すことを検討していると説明した。

番組の制作会社にも、500~5000ユーロの罰金を科す可能性があるという。

同省によれば、グリルス氏と撮影チームは国立公園に関する規制についてあらかじめ説明を受けていた。また今後は公園側を対象とした調査も行い、撮影に同行した担当者による規制違反の見逃しがあったのかどうかを判断するとしている。

グリルス氏の番組では以前にも、ブタや七面鳥、ワニなどを殺す場面を放送していた。番組内でのこうした動物の扱いに対しては、環境保護団体や動物愛護団体から厳しい批判の声が上がっている。英国で動物の虐待問題などに取り組む組織の責任者は22日、いかなる動物も有名人の「サバイバルごっこ」で殺されるべきではないとの見解を示した。

リラ山脈を含むリラ国立公園は、ブルガリアの南西に位置する同国最大の国立公園。1992年に創設され、希少で絶滅も危惧される動物や植物が生息していることで知られる。

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