サッカーのロナルド選手、脱税事件で出廷 関与を否定
(CNN) サッカーのポルトガル代表でスペイン1部リーグの強豪レアル・マドリードに所属するクリスティアノ・ロナルド選手が31日、自らが訴追された脱税事件の証言を行うため、スペインの裁判所に出廷した。証言後は声明を発表し、「何も隠してはいない」と脱税への関与を否定した。
スペインの検察は、肖像権による所得を隠すなど2011年から14年にかけて1470万ユーロ(約19億円)を脱税したとしてロナルド選手を訴追していた。マドリード郊外の裁判所で行われたこの日の証言は、捜査活動の一部であることから一般には非公開となった。
90分間の証言の後、ロナルド選手は声明を通じ「スペインの税務当局には収入のすべてを詳細に知らせてある。何も隠してはいないし、脱税を考えたこともない」と訴追の内容を否定。納税については「担当の人間が最新の状況の下で正確に支払っている。トラブルを避けたいから」と強調した。
ロナルド選手は年間最優秀選手に贈られる「バロンドール」を4度受賞。レアル・マドリードの歴代最多得点者で、昨年は母国ポルトガルを欧州選手権(ユーロ)初優勝に導いた。
米経済誌フォーブスによると、同選手の過去1年間の所得はスポンサー収入を合わせて9300万ドル(約103億円)。