プーチン氏、前FBI長官に「亡命」提案? TV番組で皮肉

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プーチン氏、米の「ロシア疑惑」皮肉る

(CNN) ロシアのプーチン大統領は15日、国営テレビで国民からの質問に直接答える毎年恒例の番組に出演し、米連邦捜査局(FBI)長官だったジェームズ・コミー氏が解任された問題に言及して、コミー氏をロシアに政治亡命させてもいいと皮肉った。

番組の中でプーチン大統領は、コミー前長官について「FBIトップというよりも、むしろ特定の見方を持った活動家だった」と語り、米国の諜報( ちょうほう)・監視活動に関する大量の情報をリークした米国家安全保障局(NSA)の元契約職員、エドワード・スノーデン氏と変わらないとの見方を示した。

その上で「ところで彼が本件に関して何らかの形で訴追されるのであれば、我々は彼の政治亡命を認める用意がある」と続けた。

コミー氏は8日の公聴会で、トランプ大統領と交わした会話の内容をリークした理由について、そうすればロシア疑惑について捜査する特別検察官が任命されると思ったと証言していた。

プーチン大統領はこの日の番組で、珍しく家族や私生活にも言及した。孫が幼稚園に入ったことも明かし、「孫たちには生まれながらの王侯貴族のような生活はしてほしくない。ごく普通の子どもとして過ごしてほしい。幼稚園では集団の一員だ」と話している。

2人目の孫が最近生まれたことも打ち明け、孫たちに普通の生活を送らせるため、目立たないようにしていると告白。「もし大統領の孫だと分かれば放ってはおかれない」と孫への気づかいを口にした。

ロシアによるクリミア半島併合などを理由に欧米が科した対ロ制裁については、「根拠は何もない。もしクリミアがなくても、ほかに何も問題がなくても、彼らはロシアを抑圧するために何か別のことを持ち出してくる。この政策は常にこうして提示される。ロシアを抑え込むために」との持論を展開した。

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