アグレッシブ烈子 サンリオの新キャラはビールがぶ飲みヘビメタ大好き

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この動きは、母親になることを宿命づけられた日本の女性らにとって、再び幼少期に戻り、大人としての責任を拒絶するための手段だったという。

しかし、日本のかわいいブームに飛び付いたのは若い女性だけではない。

サンリオの「かわいい」世界帝国

1970年代初頭、サンリオは若い女性消費者向けに文房具や高級玩具などの「かわいい」グッズの販売を開始し、瞬く間に市場を独占した、とキンセラ氏は言う。

餃子から旅客機の機体に至るまで、ありとあらゆる物に描かれているハローキティは、今でも日本が誇る「かわいい」世界帝国の代表的存在と言えるかもしれない。しかし、社会の変化により、ハローキティの「かわいい」キャラクターとしてのブランドは魅力を失いつつあるとの見方も専門家の間からは出てきている。

世代によって求めるものも異なるため、幻滅した女性社員が、ロマンチックかつ乙女チックな、ピンク色のハローキティに共感する可能性は低い、とロンドン大学東洋アフリカ研究学院(SOAS)の上級講師(現代日本文化)、グリセルディス・キルシュ氏は指摘する。

「もう1つが、多少ダークな面はあるが、より自己を認識しているおてんばなキャラクターだ。こちらは人々の現実にやや近いのかもしれないが、十分な愛嬌(あいきょう)とかわいらしさも備えている。今、そういったキャラクターが新たな市場を開拓し、自分はハローキティとは異なり、むしろアグレツコに近いと考えている人々をターゲットにしている」とキルシュ氏は語る。

「うわべだけのかわいさは全くの偽物」

日本の過酷なサラリーマン文化は世界的にも知られている。日本で店員として働くカズミさん(30)は、ハローキティは「ゆめのくに」の住人であるのに対し、烈子は日本の典型的な働く若い女性の生活を反映していると語る。

カズミさんによると、日本の若い女性たちは職場で何度も烈子と同じ経験をしているという。これは男女を問わず、日本の典型的な文化だが、特に若い女性は上司や同僚に「ノー」と言えず、苦境に立たされることが多いとかずみさんは指摘する。

しかし、日頃の仕事の不満や苦労は日本だけの問題ではないという。

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