朽ちていく「夢の国」、廃虚の遊園地を撮影 仏写真家に聞く

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閉園後、植物の生い茂る無人の遊園地を仏写真家が撮影

閉園後、植物の生い茂る無人の遊園地を仏写真家が撮影

(CNN) 「我々はみな滅亡後の世界の光景に魅了されている」と語るフランスの写真家、ロマン・ベイロン氏。同氏の作品を振り返ると、その理由は簡単に推測できる。ベイロン氏は世界中を旅し、打ち捨てられた建物や記念碑を探しては、魅惑的な画像に収めてきた。人間がいなくなったあとに残る、忘れられた世界のイメージがそこに写し出される。

中でも異彩を放っているのが、経営破綻した日本の遊園地「奈良ドリームランド」の光景を収めた一連の作品だ。奈良ドリームランドは10年間にわたり放置された後、2016年に最終的に解体された。

作品は一見したところ、子ども時代の夢が実現したかのようだ。色鮮やかなローラーコースターや幻想的な城であふれた遊園地全体を独り占めした気分になれるのだから。

だがベイロン氏の写真の中に見られるのは、遊園地の乗り物や建築物が次第に朽ち果てていく様子、ツタや植物に覆い尽くされ自然に屈していく光景だ。

CNNスタイルはこのほどベイロン氏にインタビューし、奈良ドリームランドを撮影した経験などについて話を聞いた。

――奈良ドリームランドを知った経緯は。

「私は人間が残した廃虚を撮影することに情熱を傾けている。城や住宅、教会、工場、映画館、病院など、一時は人間の存在があったものの放棄された場所ならどこでもだ。廃園になった日本のこの有名な遊園地については、いくつか記事を見たことがあった。前から日本に行きたいと思っており、ついに訪日が実現した際は真っ先に奈良ドリームランドを訪れる計画を立てた」

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