CIA、映画「アルゴ」の史実正す ユーモア交え真相公表
また、「アルゴ」ではCIA要員1人のみがテヘランに潜入し、人質救出の任務に当たった姿が描かれたが、実際は偽造と脱出の技能に秀でる要員2人が関与したと指摘。
映画ではCIA要員と米外交官らが映画製作の名目でテヘラン市内の市場を視察する場面があったが、事実とは異なると主張。外交官6人はカナダ大使公邸に79日間にわたりこもり続けたとしている。
さらに、テヘランからの脱出は決行の前夜に一度中止されたとの映画の筋書きにも触れ、当時のカーター米大統領はCIA要員がテヘランに向かう前に作戦決行の承認を既に与えていたことも明かした。作戦実行の日時の前夜にはCIA要員らに最終承認が通知され、このメッセージの最後の字句は「脱出者たちよ、後で会おう」との内容だったという。