溶かされる寸前だったロシア皇帝の「金の卵」 34億円の価値
男性は美術品にうとく、自分が大変なお宝を手に入れたことを受け止めきれていなかった。「彼はとにかく混乱して、眠れず、食事も喉を通らず、他のことが考えられない状態だった」とマッカーシー氏は言う。
革命前のロシアにあったファベルジェ工房は、ロシア皇室のために約50個の豪華な宝飾品のイースターエッグを製作。今回見つかった卵は皇帝アレクサンドル3世が1887年に妻に贈ったものだ。
卵の高さは8.2センチ。3つのサファイアがはめ込まれ、大きなダイヤモンドの部分を操作するとふたが開き、中の時計が出てくる仕掛けだ。
この卵はその後個人コレクターが買い上げたという。マッカーシー氏が勤める宝飾品取引会社「ウォルツスキー」で来月14~17日に一般公開される。