メディア王マードック氏、3人目の妻と離婚へ

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ルパート・マードック氏(左)がウェンディさんとの離婚を発表した

ルパート・マードック氏(左)がウェンディさんとの離婚を発表した

(CNN) 米メディア大手ニューズ社のルパート・マードック最高経営責任者(CEO)が3人目の妻のウェンディさんとの離婚を裁判所に申請したことが13日、明らかになった。

ウェンディさんと言えば2011年、英議会の公聴会で証言したマードック氏に、パイをぶつけようとした男を素手で撃退した「武勇伝」が話題を呼んだ。ある議員はマードック氏に「奥さんの左フックはすばらしい」と声をかけたという。

ウェンディさんは中国の小さな街で、工場技術者の娘として生まれた。米国に留学して名門エール大学の経営学大学院で修士号を取得。現在では同大学の顧問委員会に名を連ねている。

ウェンディさんは1980年代後半に、米国の学生ビザの保証人だった男性と最初の結婚をした。米国での永住権も手にしたが、まもなく離婚した。

エール大卒業後は香港でニューズ社の子会社に勤務。マードック氏とはカクテルパーティーの席で出会った。

マードック氏が2番目の妻と離婚した直後の1999年に2人は結婚。2人の娘を授かった。結婚を機にウェンディさんはニューズ社の香港子会社の重役を辞任したが、ビジネスの世界から手を引いたわけではなかったようだ。2000年のウォールストリート・ジャーナルの記事によれば、中国政府高官と夫の折衝の席にしばしば同席、時には「話を丸く収める」ために口を出したという。

また、エール大学が公表しているウェンディさんのプロフィールによれば、ロンドンのゲーム制作会社の共同創業者になっているほか、映画の制作に携わったこともあるという。

今後、注目されるのは財産分与の行方だろう。2人が婚前契約を結んでいたかどうかは明らかになっていない。

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