夜空を見上げよう、6月の満月「ストロベリームーン」と天の川

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「ストロベリームーン」を背景に飛ぶ飛行機=2024年6月、米カリフォルニア州/Tayfun Coskun/Anadolu/Getty Images

「ストロベリームーン」を背景に飛ぶ飛行機=2024年6月、米カリフォルニア州/Tayfun Coskun/Anadolu/Getty Images

(CNN) 6月の満月は「ストロベリームーン」と呼ばれ10日夜から11日朝にかけて夜空を明るく彩る。

満月となるのは米東部時間11日午前3時44分ごろ(日本時間11日午後4時44分ごろ)だが、10日の日没後は東の低い空に、11日の朝は日の出と反対側の西の低い空に輝くと天文サイト「アーススカイ」は伝えている。 

夏至は20日に当たり、太陽が高く昇る一方で、月は地平線近くを移動して見える時期だ。

さらに、アーススカイによれば、今回の満月は北半球から見える満月としてはここ数十年で最も低い位置となる。これは、月が最北端または最南端にある「月の大停滞」と呼ばれる現象によるもの。この現象は、月の軌道が太陽の引力によってゆっくりと18.6年周期で引っ張られるために起こる。

グリフィス天文台によれば、この現象は月が軌道上で動いているにもかかわらず、月が方向を変えるのを止めているように見えることから「停滞」と呼ばれる。アーススカイによれば、停滞自体は1月に起きたが、満月の見え方に影響を与え続けている。前回の月の大停滞は2006年だった。

一方、南半球ではこの現象の裏返しとして、満月が最も高い位置に達する。 

「ストロベリー(イチゴ)」の名は実際の色ではなく、イチゴが旬を迎える時期に由来して先住民が名付けた。アニシナベ族やスー族などはこの満月を「ストロベリームーン」と呼んでいる。クリーク族は「ブラックベリームーン」、ショーニー族は「ラズベリームーン」と称してきた。

米航空宇宙局(NASA)によると、ストロベリームーンは天の川の中心付近に出現する。銀河の明るい中心部は、天の川銀河の中心部が見えることから「コアシーズン」として知られる6月から8月にかけて毎年見られる

2025年はあと6回満月があり、10月、11月、12月の満月は「スーパームーン」となる。

ペダナレスフォールズ州立公園から見上げる天の川=2024年8月、米テキサス州/Rick Kern/Getty Images
ペダナレスフォールズ州立公園から見上げる天の川=2024年8月、米テキサス州/Rick Kern/Getty Images
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