超加工食品で早死にリスク増大、30年間の研究で判明

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
超加工食品の中でも加工肉類は特に死亡リスクに与える影響が大きいという/Adam Höglund/iStockphoto/Getty Images

超加工食品の中でも加工肉類は特に死亡リスクに与える影響が大きいという/Adam Höglund/iStockphoto/Getty Images

(CNN) 米国の専門家を対象とする30年間の調査を経て、超加工食品の摂取と早死にリスクとの関係を指摘する研究が発表された。ただし影響の大きさは食品によって異なっている。

国連食糧農業機関(FAO)は超加工食品について「台所では全くもしくはほとんど使われない原材料、あるいは出来上がった製品を食べやすく、もっとおいしそうに見せるための各種添加物」を含む食品と定義している。

そうした原材料には、かびや細菌の発生を防ぐ防腐剤、人工着色料、分離を防ぐ乳化剤、加工した砂糖や塩、油脂などがあり、ソーダやポテトチップ、インスタントスープ、ナゲット、アイスクリームといった製品に添加されている。

ハーバード大学公衆衛生大学院などの研究チームは、がんや心血管系疾患、糖尿病の病歴がない米国内の健康医療専門家10万人以上のデータを分析した。参加者は1986~2018年の30年以上にわたり、2年ごとに自分の健康とライフスタイルに関する情報を提供。4年ごとに食事に関する詳しいアンケートに回答した。

8日の医学誌BMJに掲載された論文によると、超加工食品の摂取が最も少なかったグループは1日平均3回食べていたのに対し、最も多いグループは1日平均7回だった。

調査の結果、超加工食品の摂取が最も多いグループは、早死にリスクが4%高いことが判明。中でも神経変性による死亡リスクは9%高かった。

ただし、早死にリスクと超加工食品との相関関係は一律ではなかった。加工肉や砂糖または人工甘味料を使った飲料は、特に死亡リスクに与える影響が大きいことが判明。「加工肉や砂糖入りの飲料、人工甘味料入りの可能性がある飲料は、避けるか制限に務めるべきだと思う」と研究者は助言する。

ただし「全般的に健康的な食生活を維持していれば、それほど恐れる必要はない」とも言い添えた。

「米国」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]