500年後の日本人、全員「佐藤さん」に? 研究者が推定、結婚率激減なら別の結果も

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東京・渋谷区の交差点を渡る人々=2023年4月5日/Richard A. Brooks/AFP/Getty Images

東京・渋谷区の交差点を渡る人々=2023年4月5日/Richard A. Brooks/AFP/Getty Images

東京(CNN) 日本が結婚にかかわる法律を改正しなければ、日本人はいずれ全員が「佐藤さん」になってしまうかもしれない――。そんな試算がこのほど発表された。ただし結婚率の低下や少子化の影響で、その予測自体が無意味になる可能性が高いとしている。

この慣習を廃止した世界の主要国と違って、日本は今も、結婚後は全ての夫婦が同じ姓を名乗ることを民法の規定で義務付けている。大抵は妻が夫の姓を名乗る。同性婚は依然として合法化されていない。

今回の試算は東北大学の吉田浩教授が1日に発表した。もしこの規定が改正されなければ、約500年後の2531年までに日本人全員が「佐藤さん」になる可能性があるとしている。

日本で30万以上の姓について調査している「名字由来」によると、日本で現在、最も多い姓は佐藤で、鈴木が2位、高橋が3位。日本の人口1億2500万人のうち、佐藤さんは約180万人を占める。

今回の研究は、選択的夫婦別姓の実現を求める団体「Think Name Project」の委託で実施された。

吉田教授によると、今回の予測が成り立つのは、日本が結婚率の低下という差し迫った危機を克服できた場合に限られる。吉田教授はCNNの取材に対し、結婚する人が予想以上に減った場合、計算は違ってくるだろうと語った。

吉田教授はさらに、出生率の低下に伴って日本の人口は次の1000年の間に激減する可能性があると推定し、「少子化により日本人自体が滅亡してしまう可能性が高い」と予想している。

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