遊泳客が一緒に泳いで記念撮影のクジラ、海岸沖で衰弱死 豪

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遊泳客は、海岸近くに現れたマッコウクジラの近くを泳いだり、クジラに触れたりするなどしていた/Jeffrey Krause via Reuters

遊泳客は、海岸近くに現れたマッコウクジラの近くを泳いだり、クジラに触れたりするなどしていた/Jeffrey Krause via Reuters

シドニー(CNN) オーストラリア西部の海岸にマッコウクジラが座礁しているのが見つかり、当局はこのクジラが12日に死んだことを確認した。

クジラは体長15メートル。西オーストラリア州公園野生生物局は、砂州を離れて海へ泳ぎ出したクジラが、現地時間の12日午前に死んだと発表した。

同局の専門家はこのクジラについて「動きが相当遅く、わずか200~300メートル泳いだところで止まったように見えた。呼吸の状態から、終わりに近づいていることが分かった」と説明している。

クジラは9日、同州の州都パース近郊にあるロッキンガムビーチに姿を見せ、遊泳客が近くで泳いだり触れたり一緒に写真を撮ったりしていた。

しかし海洋生物の専門家は11日、このクジラは9日に姿を見せた時点で既に衰弱しており、人と接触したことでストレスが増大した可能性があると指摘した。

マッコウクジラは沖合の深い海に生息する種で、海岸にこれほど近い場所で見かけるのは極めて異例だという。

クジラは9日の人との接触後に泳ぎ去ったが、11日になって近くの砂州に座礁しているのが見つかった。やせ細って衰弱した様子だった。

当局は、生き延びられそうにないと判断して安楽死も検討したが、その後死んでいるのが見つかった。

重さ30トンのクジラの死骸は海岸から離れた海上の安全な場所に移す予定。この一帯への立ち入りは引き続き禁止されている。

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