カリフォルニアコンドルのメス2羽、オスなしで生殖 同種で初

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研究チームが手にするカリフォルニアコンドルの検査検体/Ken Bohn/San Diego Zoo Wildlife Alliance

研究チームが手にするカリフォルニアコンドルの検査検体/Ken Bohn/San Diego Zoo Wildlife Alliance

1羽目の子どもは03年、2歳の誕生日の直前に死んだ。2羽目は17年、8歳になる前に死んでいる。

脊椎動物が単為生殖するのは珍しいが、新しい出来事ではない。魚類やは虫類などの一部の種で見られる現象で、生殖相手となるオスから隔絶されたことに対応した可能性があると科学者は見ている。

鳥類で単為生殖が確認されるのはまれで、主にオスから離れた家畜の七面鳥や鶏で確認されている。08年の研究では小鳥のフィンチ、1924年の研究では飼育下のハトで単為生殖が始まったことが確認されたが、卵はふ化しなかった。

研究チームは、鳥類の他の事例と比べた場合、コンドルに関する今回の結果は際立っているとの見方を示す。

「鳥類の単為生殖の他の事例とは異なり、今回の2件は適当なオスの不在によっては説明がつかない」。同連盟の保護調査部門に属するシンシア・スタイナー氏はそう指摘した。

カリフォルニアコンドルは長年、絶滅危惧種とみなされてきた。国際自然保護連合によると、野生環境で確認されている成鳥の個体は200羽程度だという。

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