最も危険な小惑星ベンヌ 地球衝突の確率、少しだけ高まった NASA

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オサイリス・レックスが捉えた小惑星ベンヌのモザイク画像/NASA/Goddard/University of Arizona

オサイリス・レックスが捉えた小惑星ベンヌのモザイク画像/NASA/Goddard/University of Arizona

(CNN) 太陽系で確認された中で最も危険が大きいとされる小惑星「ベンヌ」。米航空宇宙局(NASA)の探査機オサイリス・レックスのベンヌ到達によって、予想される地球への最接近や、地球に与え得る影響に関する理解が大幅に深まった。

NASAによると、オサイリス・レックスが2年間にわたって収集したデータを通じ、2300年までのベンヌの軌道に関する予測精度が高まり、今後の軌道に関する不確実性が低下した。ベンヌが2300年までに地球に衝突する確率は、1750分の1に高まった。

それまでは、ベンヌが2200年までに地球に衝突する確率は2700分の1と推定されていた。

ただ、衝突の確率が1750分の1に高まったとしても、心配する必要はないというのが専門家の見解だ。

「これはそれほど大きな変化ではなく、衝突の確率はほとんど変わらない」。NASA地球近傍天体研究センターのダヴィデ・ファルノッキア氏はそう解説する。「ベンヌの軌道のことがよく分かるようになり、衝突が起こり得る経路について見極められるようになった。全体的な状況は改善したと考えており、もう以前ほどの懸念はなくなった」

NASAの惑星防衛官リンドリー・ジョンソン氏によれば、もしベンヌが地球に衝突したとすると、ベンヌの大きさの10~20倍のクレーターができ、そのクレーターの大きさの100倍にも達する惨事を引き起こす可能性がある。

今回の研究結果は11日の科学誌イカルスに発表された。

ベンヌが次回、地球に最接近するのは2135年。この時は地球を脅かすほど近くまでは接近しない。しかし正確な軌道を突き止めることで、その後のベンヌが太陽を周回する軌道が、地球の重力でどう変化するかを予測できる。これは、2135年以降にベンヌが地球に衝突する確率にも影響を及ぼす可能性がある。

ベンヌの最も重大な地球接近は2182年9月24日。この日地球に衝突する確率は2700分の1とされている。ただし、ベンヌが地球に衝突するリスクは低いとの見方で専門家は一致している。NASAは引き続き観測を続ける方針。

オサイリス・レックスは2018年12月にベンヌに到着し、今年5月10日に離脱した。大量の情報とともに地表の試料も採集して地球に向かっており、2023年9月に到着を予定している。

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