観測史上最大級の彗星を発見、2031年に太陽最接近へ

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太陽系の外にある「バーナディネリ・バーンスタイン彗星」のイメージ画/J. da Silva/NOIRLab/NSF/AURA

太陽系の外にある「バーナディネリ・バーンスタイン彗星」のイメージ画/J. da Silva/NOIRLab/NSF/AURA

(CNN) 観測史上最大級とされる直径100~200キロの彗星(すいせい)が発見された。2031年には太陽へ最接近すると予想される。

観測チームが先月発表したところによると、発見者である米ペンシルベニア大学の大学院生と教授の名前を取って「バーナディネリ・バーンスタイン彗星」と名付けられた。

質量は通常の彗星の約1000倍。太陽系の最外縁部が起源とみられる。

地球と太陽の距離を1とする天文単位(AU、約1億5000万キロ)を使うと、太陽から4万AU離れた場所を出発し、何百万年もかけて太陽に向かっている。接近中の彗星がこれほど遠くで見つかったのは初めて。

南米チリの天文台にある口径4メートルの望遠鏡に取り付けられた「暗黒エネルギーカメラ」が過去6年間に収集したデータから特定された。

彗星は太陽に近づくと本体の氷が解け、ガスやちりが放出されて尾ができる。バーナディネリ・バーンスタイン彗星を14~18年にとらえた画像では尾が見えなかったが、ここ3年間は尾が現れるようになった。

現在は太陽から天王星までと同じくらいの30億キロほど離れた位置にあり、31年には土星までの距離に近い位置まで接近する。

バーンスタイン教授によると、この彗星が前回、太陽系に近付いたのは300万年以上前のことだという。

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