空気中のマイクロプラスチックは「地球を巡る」、汚染が循環 新研究

マイクロプラスチックは浮遊して地球を巡るという研究が発表された/Courtesy Janice Brahney, Natalie Mahowald

マイクロプラスチックは浮遊して地球を巡るという研究が発表された/Courtesy Janice Brahney, Natalie Mahowald

(CNN) 包装やソフトドリンクの容器に含まれる微小なプラスチックは風に運ばれ、世界各地の大気中を浮遊している可能性がある――。そんな新たな研究結果が発表された。

プラスチック廃棄物の大半は埋め立てや焼却、リサイクルに回されるものの、最大で18%が環境中に流出する。プラスチックは容易に分解できないことから次第に断片化していき、最終的にこうしたマイクロプラスチックは空気中を浮遊するほど小さくなる。

この研究結果は米科学アカデミー紀要に発表された。研究を主導したユタ州立大とコーネル大の研究者は、「プラスチックは現在、生物地球化学的循環に似た形で世界中を巡っている」と指摘する。

つまり、海中や陸上に廃棄されたプラスチックの多くは細分化されて空気中に放出され、生態系に潜在的なリスクをもたらす。生分解可能なポリマーの開発には多少の進展が見られるものの、研究者の間では、マイクロプラスチックは今後も引き続き「地球のシステム内を循環するだろう」と警告する声が出ている。

研究チームは今回、2017年から19年にかけて米西部で大気中マイクロプラスチックのデータを収集。その結果、米国では毎年推計2万2000トンのマイクロプラスチックが堆積(たいせき)していることが判明した。

米国の場合、プラスチックは主に道路交通によって空気中に放出される。車のタイヤやブレーキに加え、道路の表面にもプラスチックが含まれており、これらが摩耗してマイクロプラスチックとなり大気中に入る。タイヤの動き、ブレーキ、排ガスなどはいずれも、地上のプラスチックを空中に舞い上がらせる要因になるという。

大量のごみが「プラスチックの島」をつくる海洋でも同じことが起こる。これらはプラスチックの粒子に細分化されて海面を漂い、波や風によって空気中に投げ出される。

このほか、マイクロプラスチックは大都市では風、農村部では農作業中に土壌のほこりを通じて大気中に入る。

いったん大気中に入ると、マイクロプラスチックは6日半にわたり空中にとどまる可能性がある。条件が整った場合、こうしたプラスチックは主要な海洋や大陸間を運ばれることもあり得るという。

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