北米の花粉シーズン、気候変動により深刻化 長期化に加え飛散量増加も

北米で花粉シーズンが長期化し、飛散する花粉の量も増加しているとの調査結果が出た/William Anderegg

北米で花粉シーズンが長期化し、飛散する花粉の量も増加しているとの調査結果が出た/William Anderegg

(CNN) 米国とカナダでは気候変動により、花粉症シーズンの影響がすでに深刻化している――。約30年分のデータを基にそんな研究結果が発表された。飛散の時期は一段と長期化し、花粉の数や濃度も増えているという。

論文の著者らによると、北米の住民が花粉にさらされる期間や花粉の量は、この数十年で「著しく増加」した。

研究チームは今回、1990年から2018年にかけて北米60カ所の観測拠点で得られた花粉関連の指標を調査。その結果、花粉シーズンが始まる時期は20日早くなり、飛散日数も8日長くなったことが分かった。

花粉の個数や濃度についても、1990年から2018年の間に20.9%の増加がみられた。春の花粉シーズンに限ると、増加率は21.5%に上った。

論文は学術誌「PNAS」に8日発表された。米ユタ大学の生物学助教授で、論文の筆頭著者を務めたウィリアム・アンデレッグ氏は「気候変動が人間の健康にどのような影響を与えているかに関しては、膨大な研究が存在する。我々の研究は気候変動と花粉を関連づける重要なピースを埋めるものだ」と語る。

地域別にみると、花粉の増加傾向が最も大きく継続的だったのは米テキサス州と中西部だった。アンデレッグ氏の事前の予想では、北部の州の方が増加幅が大きいとみていたため、これは意外な結果だった。

アンデレッグ氏によると、テキサス州や中西部で花粉が増えた理由は完全には解明されておらず、今後さらなる研究が必要となる。ただし、ひとつの仮説として「こうした地域に生息する植物は特に温暖化の影響を受けやすく、より多くの花粉を生み出している」可能性が考えられるという。

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