中国の「嫦娥5号」が地球に帰還、月試料の持ち帰りに成功

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中国の「嫦娥5号」が地球に帰還し、月の試料を持ち帰った=北京時間の17日未明/CCTV

中国の「嫦娥5号」が地球に帰還し、月の試料を持ち帰った=北京時間の17日未明/CCTV

(CNN) 中国の無人月探査機「嫦娥(じょうが)5号」が北京時間の17日未明、月の試料を乗せて地球に帰還した。中国国営新華社通信が伝えた。

中国が月の試料の持ち帰りに成功するのは初めて。世界全体では3カ国目で、1970年代以来の成功となる。

中国国家航天局(CNSA)によると、地球に帰還した嫦娥5号は北京時間の午前2時前、内モンゴル自治区の北に位置する四子王旗に着陸した。

嫦娥5号は古代中国の月の神にちなんで命名され、先月24日に海南省の文昌衛星発射場から打ち上げられていた。

嫦娥5号を搭載して打ち上げられた大型ロケット「長征5号」=11月24日/STR/AFP/Getty Images
嫦娥5号を搭載して打ち上げられた大型ロケット「長征5号」=11月24日/STR/AFP/Getty Images

中国による月の試料の回収は、数十年前に試料回収に成功した米国とソ連に続く快挙となる。

米国は人類初の月面着陸を成功させたアポロ計画の一環で、1969年から72年にかけて6回のフライトで12人の飛行士を月に送り込み、計382キロの岩と土壌を持ち帰った。

ソ連も70年代、ロボットを使った試料の持ち帰りに3回成功。この計画最後の機体となった「ルナ24号」は76年、月面上にある「危機の海」から試料170.1グラムを回収していた。

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