北極上空に異例のオゾンホール、記録的大きさに

北極上空のオゾン量が1年前から激減したことを示す図。青色が量の少ない状態を表す/NASA

北極上空のオゾン量が1年前から激減したことを示す図。青色が量の少ない状態を表す/NASA

(CNN) 北極上空のオゾン層が破壊され、巨大なオゾンホールが出現する異例の現象が観測された。北極圏で観測されたオゾンホールとしては史上最大になる可能性もある。欧州宇宙機関を通じてドイツ航空宇宙センターが発表した。

同センターの研究者によると、北極のオゾンホールは2月に初めて観測され、大きさは160万平方キロを超えている。この地域では2月~3月にかけ、オゾン量が急減していた。

北極圏でオゾンホールが発生するのは極めて稀。北極に比べて気温が低い南極では毎年発生しているが、北極では2011年以来、大きなオゾンホールは観測されていなかった。

今回のオゾンホールを最初に発見した欧州連合(EU)の地球観測プログラム「コペルニクス計画」の研究者も、なぜこんなに大きくなったのか分からないといい、「この層のオゾンはほぼ完全に消滅した」と話している。

オゾン層は地球の15~35キロ上空にあり、皮膚がんなどの原因となる紫外線から人を守る役割を果たしている。しかし人工化学物質が原因でこの層に穴があくようになり、南極では1985年に観測されて以来、毎年オゾンホールが発生している。

一方、北極では標高の高い山が連なる地形のために、オゾンホールの形成を促進させる極渦が発生しにくく、勢力も持続しにくい。しかし記録的なオゾンホールの発生は、北極でもそうした条件が整ったことを意味する。

ただしオゾンホールは持続するものではなく、早ければ来週にも小さくなり始めると研究者は予想している。

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