ベネチアの運河、美しさ取り戻す 観光客激減で予想外の影響

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ベネチアの運河の様子。地元住民は水の透明度に大きな違いが生まれたことに気付いた
/Courtesy Marco Capovilla

ベネチアの運河の様子。地元住民は水の透明度に大きな違いが生まれたことに気付いた /Courtesy Marco Capovilla

(CNN) 世界が新型コロナウイルス対策に追われる中で、今回のパンデミック(世界的大流行)が予想外の影響をもたらしている。

例えばイタリアで筆頭級の観光地ベネチア。普段であれば年間を通して観光客が押し寄せる。

しかしイタリア全土で封鎖状態が続く今、運河を流れる水が澄んで見え、小さな魚が泳ぐ姿も見られるようになった。

地元住民などがこうした写真を撮影してフェイスブックに掲載している。

ユーザーからは、「自然が生命を吹き返した。なんて美しい」「魚までいて、それを見られる機会があるのは素晴らしい」などのコメントが書き込まれた。

「ベニスは何と素晴らしいんだろう。このウイルスが美しさをもたらしてくれた」という書き込みもあった。

新型コロナ対応で緊急事態下にあるベネチアの様子=15日/NurPhoto/NurPhoto/NurPhoto via Getty Images
新型コロナ対応で緊急事態下にあるベネチアの様子=15日/NurPhoto/NurPhoto/NurPhoto via Getty Images

ただしベネチア市長によると、水が澄んで見えるのは水質が改善したためではなく、運河の交通量が減って、沈殿物がボートに巻き上げられなくなったためだという。

一方、住民の移動が制限されて水上バスやボートの交通量が減った影響で、大気汚染は改善された。

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