仲良く空の旅?、ハクトウワシの背に乗るハゴロモガラス 米写真家が撮影

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ハクトウワシの背にしがみつき滑空するハゴロモガラス/Jason McCarty

ハクトウワシの背にしがみつき滑空するハゴロモガラス/Jason McCarty

(CNN) アマチュア自然写真家のジェーソン・マッカ―ティーさんはその日、シャッターチャンスを求めて米ミネソタ州中部にある自宅の近くを歩き回っていた。すると、日頃信じている大自然とのつながりのおかげなのか、現実とは思えないほど魅力的な被写体に巡り合うことができた。

それは自分の何倍も体の大きなハクトウワシの背に乗ってともに空を飛んでいくハゴロモガラスの姿だった。

羽に赤い模様の入った小さなハゴロモガラスが、勇猛そのものといった風貌のハクトウワシの背中にぴったりしがみついて飛ぶさまは、鳥同士の意外な友情を示す一場面として、ある種の荘厳さすら漂わせている。

しかしマッカ―ティー氏によると、実際の状況は見た目ほど美しいものではなかったようだ。

小ぶりな体に似合わず、ハゴロモガラスは「極めて縄張り意識が強く」、自分の巣に近づく動物に対しては大きな相手だろうと臆することなく立ち向かう。それは恐ろしい猛禽(もうきん)類や人間であっても同様だという。

当該のハクトウワシはメスで、ひな鳥たちに餌を運ぶ最中だったが、ハゴロモガラスの縄張りに少し近づきすぎたようだ。小さな君主の逆鱗に触れたハクトウワシは追跡され、攻撃の標的となってしまった。

ワシの背中に張り付いたハゴロモガラスは爪を突き立てているが、そこまで痛手を与えているわけではない。状況を察した母ワシがためらうことなくその場を離れると、ハゴロモガラスもそれ以上攻撃することはなかった。

巣を守るために大きな鳥と戦うのは、ハゴロモガラスだけではない。カラスやタイランチョウも、いざというときにはハゲワシやオオアオサギといった相手に襲い掛かる。襲われた側は反撃する場合もあれば、上記のハクトウワシのように無視してその場をやり過ごすこともある。

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