中国の宇宙実験施設「天宮2号」、19年に地球へ落下

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2016年9月に打ち上げられた「天宮2号」が来年、地球に落下するという/AFP/Getty Images

2016年9月に打ち上げられた「天宮2号」が来年、地球に落下するという/AFP/Getty Images

(CNN) 中国の宇宙局は26日、同国が打ち上げた宇宙実験施設「天宮(ティエンコン)2号」について、2019年の7月に地球の大気圏に再突入する計画だと発表した。制御された状態で落下するとしている。

今回の発表の半年前には、中国初の宇宙実験施設「天宮1号」が制御不能な状態で地球に落下し、世界的なニュースとなっていた。地球の周回軌道から外れた天宮1号は今年4月、大気圏に再突入し南太平洋に落下。その大部分は海面に達する前に燃え尽きた。

16年に打ち上げられた天宮2号は、2年間地球の周回軌道上を回っている。同年には宇宙飛行士2人が施設内に1カ月間滞在し、中国における有人での宇宙滞在ミッションの最長記録を達成。国営メディアによると医学、物理学、生物学に関する実験を行ったという。

宇宙局の担当者はメディアを通じ、「天宮2号は2年間のミッションを完遂した。積載物はすべて良好な状態にある」と説明した。

今年4月に落下した天宮1号は11年に打ち上げられたが、16年3月に宇宙局が「機能を停止した」と発表した。原因は明らかにされなかった。

中国は22年前後に恒久的な宇宙ステーションの打ち上げを目指しており、天宮によるプログラムはそれに向けた最初の取り組みと位置付けられている。

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