免疫療法薬2剤の併用、皮膚がんに効果 国際共同研究

2015.06.02 Tue posted at 19:21 JST

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(CNN) がん治療の国際共同研究でこのほど、2種類の免疫療法薬の併用により皮膚がんの一種である「メラノーマ(悪性黒色腫)」の進行を抑える効果が報告された。

当該の研究結果は米シカゴで2日まで開催の米臨床腫瘍(しゅよう)学会の年次会合で発表されたほか、論文として米医学誌ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシンにも掲載された。

それによると、免疫療法薬の「イピリムマブ」と「ニボルマブ」の両方を投与したメラノーマ患者のうち58%で、1年近く進行を止める効果がみられた。メラノーマは皮膚がんの中でも悪性度が高く、肺や肝臓、骨、リンパ節、脳などに転移する恐れがある。

ただ、投与を始めた患者のうち36%が、副作用のため治療の中断を余儀なくされたという。

英国のがん研究機関、キャンサーリサーチUKの広報担当者を務めるネル・バリー氏はCNNに対し、「免疫療法については今後、長期的な生存率の研究が必要だ。また副作用として、入院が必要になるほど重い胃腸の炎症を起こす恐れがある」と指摘した。それでもこれらの治療法がメラノーマや肺の進行がん、全身に転移したがんなど、治療が難しいとされてきたがんと闘う患者にとって「新たな武器の一つになる」との見方を示した。

今回の研究チームを率いたジェームズ・ラーキン博士も、英紙テレグラフとのインタビューで「がん治療の新しい時代が始まる」と手ごたえを口にしている。

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