世界初「オランウータンの権利」認める判決 アルゼンチン

ブエノスアイレス動物園で20年前から飼育されている「サンドラ」

ブエノスアイレス動物園で20年前から飼育されている「サンドラ」

(CNN) 動物園で飼育されているオランウータンに基本的権利があるかどうかが争われた裁判で、アルゼンチンの裁判所は24日までに、原告側の主張を認め、オランウータンの権利を認める判決を言い渡した。弁護団はこの判決について、「前例のない世界初の判決」と評価している。

渦中のオランウータンはブエノスアイレス動物園で20年前から飼育されているメスの「サンドラ」。動物の権利保護を訴える弁護士団体が代理人となって、裁判所に身柄の保護を申し立てていた。

判決に従って解放・移送命令が出れば、サンドラはブラジルの保護区に移送されてある程度自由な暮らしが保障される見通しだ。

アルゼンチンの法律ではこれまで動物を「物」として扱っていたが、今回の判決では霊長類を「非人間」と解釈して法の対象になると判断。オランウータンにも生活権や自由権などの基本的権利があると認定した。

動物園側は現時点でコメントなどを発表していない。しかし判決に不服があれば2週間以内に控訴できる。

専門家によると、今回の判決が当てはまるのは、遺伝子の96%が人間と共通するオランウータンなどの類人猿に限られる。それでも同国の動物愛護団体は、今回の判決は飼育されている種にとって新しい展望を開くものだと期待する。

サンドラの弁護士は、「飼育下にある霊長類は自由を失うだけでなく、自然環境で生きる能力も失っている。彼らは閉じ込められていることを苦しみ、深刻なダメージを受けている」と話している。

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