トランプ米大統領が報道に圧力、米CBSニュースのトップが辞任
(CNN) 米CBSニュースの最高責任者だったウェンディ・マクマホン氏が19日、辞任した。米国のドナルド・トランプ大統領が同局に対して政治的圧力を強める中、過去数カ月は「困難な状況」にあったことを示唆している。
マクマホン氏は従業員への辞任挨拶(あいさつ)で、「今後の方向性に関して会社と私が一致しないことがはっきりした」と説明している。トランプ大統領がCBSを相手取って起こした訴訟への直接的な言及はなかった。
しかしこの数カ月、マクマホン氏が報道部門のために立ち上がる一方で、CBS親会社のパラマウント・グローバルは和解を模索しながらスカイダンス・メディアとの合併を政権に承認させようとしていた。
報道の原則を守る報道部門と経営を優先する会社との衝突は、米国で最も定評ある放送局のCBSを根底から揺るがした。
4月には、トランプ大統領を苛立(いらだ)たせた同局の報道番組「60ミニッツ」のエグゼクティブ・プロデューサー、ビル・オーウェンス氏が、番組の独立性が失われたことを理由に辞任を表明していた。
オーウェンス氏とマクマホン氏は当時、互いをたたえ、トランプ氏の法的攻撃に対して結束する姿勢を示していた。
マクマホン氏の辞任は、「60ミニッツ」の今シーズン最終回が放送された翌日というタイミングだった。同局の特派員は19日、発言が許されていないことを理由に匿名でCNNの取材に応じ、「粛清が進行しているようだ」と打ち明けた。