中国シャオペンの空飛ぶクルマ、初の飛行実験に成功 ドバイ

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「シャオペンX2」は今後5年以内に一般利用できると期待されている/XPENG AEROHT

「シャオペンX2」は今後5年以内に一般利用できると期待されている/XPENG AEROHT

(CNN) 中国の電気自動車(EV)メーカー小鵬汽車(シャオペン)がこのほど、アラブ首長国連邦(UAE)ドバイで開かれたIT展示会のGITEXで、空飛ぶクルマ「シャオペンX2」初の公開飛行実験を成功させた。

2人乗りのシャオペンX2は、ドアがカモメの翼のように開くガルウィングを採用。1980年代のSF映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」に登場するデロリアンで有名になったデザインを再現している。

シャオペンX2は8枚のプロペラを使って地面から垂直に上昇でき、滑走路は不要。このため都市部での使用に適している。完全電動式で、メーカーによれば秒速約2メートルで上昇し、最高で時速約130キロのスピードが出せるという。

今回の飛行実験で飛行した時間は90秒のみ。シャオペンの技術者によれば、技術的には一般が利用できる段階に近付いているが、空飛ぶクルマに関する規制がまだ整っていないという。

同社は空飛ぶクルマの規制整備に向けて各国政府と連携する計画で、5年以内には規制された空間限定で空飛ぶクルマが利用できるようになると見込んでいる。中国政府は2025年までに空飛ぶタクシーを実現する計画を打ち出している。

シャオペンX2は人工知能(AI)によるオートメーション機能を装備。マニュアル車として運転することも、自動運転に切り替えることもできる。対向車や建物や人のよけ方も学習できると担当者は説明している。

空飛ぶクルマは世界中で開発が進められており、多くは実際の飛行が可能だ。クライン・ビジョンが開発したプロトタイプ(試作機)の「エアカー」は昨年、スロバキアの2都市間を35分で飛行する実験を成功させていた。

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