FRB、政策金利の据え置きを決定 一連の利上げの動き停止

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金融政策を決める会合後の会見を終え、会見場を後にするFRBのパウエル議長/Anna Moneymaker/Getty Images

金融政策を決める会合後の会見を終え、会見場を後にするFRBのパウエル議長/Anna Moneymaker/Getty Images

ワシントンDC(CNN) 米連邦準備制度理事会(FRB)は14日、金融政策を決める会合を開き、歴史的な利上げの動きを停止して政策金利を据え置く判断を下した。これまでの継続的な利上げの効果が経済に波及するのを見守る考えだが、年内に追加の利上げを行う公算が大きいことも示唆した。

利上げの見送りは満場一致で決定した。

昨年3月以降、FRBは10回連続での利上げを実施。米経済の鎮静化とインフレ抑制を狙った措置だった。インフレ率は依然として、FRBが掲げる目標の2倍の水準にある。

FRBが発表した最新の経済見通しの概要によると、会合後の声明では当局者らが利上げの停止を賢明な措置と見なしていることを確認した。ただ当局者の大半は、年内にも追加の利上げが必要だと考えているという。

追加利上げの公算が大きいことについては、FRBのパウエル議長も会合後の記者会見で明らかにした。

ほとんどの当局者は年内の金利水準について、5.63~5.87%の範囲で最高値に達すると推計している。これは年内に0.25%の利上げを2度行う可能性があることを示唆する。FRBはインフレ目標達成を緩やかなペースで進めているため、1回当たりの利上げが0.25%を超えることは考えにくい。

今後の政策動向は向こう数週間、数カ月間の経済指標の結果に左右される。雇用統計によれば現在のところ就業者数と賃金の伸びは堅調で、物価に対し一定の上昇圧力がかかっている。

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