オランダ・スキポール空港が環境対策案 「自家用ジェットお断り」も

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オランダのスキポール空港が環境対策の一環として、自家用ジェットの発着禁止を提案している/Hollandse Hoogte/Shutterstock

オランダのスキポール空港が環境対策の一環として、自家用ジェットの発着禁止を提案している/Hollandse Hoogte/Shutterstock

(CNN) オランダのスキポール空港が環境対策の一環として、自家用ジェットの発着禁止を提案している。

スキポール空港はこのほど、騒音や大気汚染を抑えるための計画案を発表した。遅くとも2025~26年には施行し、自家用ジェットの受け入れを停止するほか、午前0時から5時までの着陸、0時から6時までの離陸を禁止する内容。新たな滑走路の建設計画は破棄された。

同空港は自家用ジェットについて、乗客1人あたりの騒音公害と温室効果ガス排出量の大きさが際立っていると指摘する。

現在、スキポール空港から出発する自家用ジェットの30~50%は、スペインのイビサ島や仏カンヌ、オーストリア西部チロル地方のインスブルックなど人気リゾート地に向かう。同空港は、自家用ジェットを使わなくてもこうした目的地に飛ぶ民間便は十分にあると指摘する。

警察、救急用の小型機については、現状のまま発着を認めるという。

オランダ政府は最近、温室効果ガス排出量の削減策として、国際線の出発便を制限する計画を発表した。スキポール空港については今年の冬から24年夏にかけ、年間の発着枠を50万回から44万回に縮小する方針を示した。

これに対して同国のKLMや米デルタ航空、英格安航空会社(LCC)イージージェットなどが強く反発し、オランダ政府を提訴した。

スキポール空港は、新たな提案に含まれる夜間の発着制限で年間1万便の削減が実現でき、目標に近づくと主張。騒音で睡眠に大きな支障をきたす近隣住民の数も、54%減少するとの見通しを示している。

欧州ではほかに英ヒースロー空港や独フランクフルト、スイス・チューリヒの空港も夜間の発着を制限している。

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