フランスが英国漁船を拿捕、漁業権を巡る争いがエスカレート

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
二国間協議を行うフランスのエマニュエル・マクロン大統領(左)と英国のボリス・ジョンソン首相(右)=6月21日、英国・コーンウォール/Ludovic Marin/AFP/Getty Images

二国間協議を行うフランスのエマニュエル・マクロン大統領(左)と英国のボリス・ジョンソン首相(右)=6月21日、英国・コーンウォール/Ludovic Marin/AFP/Getty Images

同氏はまた、今後の手続きの結果、漁船の漁獲や船自体が保釈金の支払いで押収される初の事例となる可能性もあると言及。船長には刑事制裁のリスクもあると述べた。

英仏間ではブレグジット後の双方の領海における漁業権を巡る争いが長く続く。今回フランスが発表した措置は、英国がフランスの一部漁船にブレグジット後の漁業許可を認めなかったことへの報復となる。

フランスのカステックス首相は28日、英国領海でのフランスの漁業申請の約40%が認められていないと述べた。この数値は漁区によって異なる。一方、英政府報道官は同日、EU漁船の申請の98%に許可が与えられていると述べた。

フランス政府によると、来月2日から英国を対象とした措置には関税や衛生検査の強化、英国船舶や英国との出入りをするトラックの検査強化などが盛り込まれている。第2弾の措置も準備が進められ、英国へのエネルギー供給の再検討も排除しないとしている。

欧州委員会の報道官はEUが英仏両国との協議を継続し問題解決を目指していると発表。「許可を受ける資格がある全てのフランス船舶が許可をもらうべきだ」と述べ、これまでこれらの海域で操業していた漁船は漁業継続が認められるべきだとの認識を示した。

「英国のEU離脱」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]