OPECとロシア、減産で合意 減産量は需要減分を下回る

OPECとロシアは5~6月の原油生産量を日量1000万バレル減らすことで暫定合意した/Lev Fedoseyev/TASS/Getty Images

OPECとロシアは5~6月の原油生産量を日量1000万バレル減らすことで暫定合意した/Lev Fedoseyev/TASS/Getty Images

アブダビ(CNN Business) 石油輸出国機構(OPEC)とロシアは9日夕、5~6月の原油生産量を日量1000万バレル減らすことで暫定合意した。OPECの情報筋がCNNに明らかにした。過去最大規模の減産となる。

ただ、減産量は世界の通常の供給量の10%ほどに過ぎず、新型コロナウイルスの感染拡大を受けた需要減少量の試算をはるかに下回る。最近の原油価格急落に歯止めをかけるには至らなそうだ。

9日のテレビ会議にはOPECの石油相に加え、OPEC非加盟の産油国も多数参加した。

OPECのバルキンド事務局長は冒頭、「3月6日に前回の会議を行って以降、石油市場における需給の基礎的条件は(新型コロナウイルスの影響で)大きく揺らいだ」と指摘。「我々の業界は大量出血しており、誰ひとり出血を止められない状況だ」と危機感を示した。

バルキンド氏はさらに、4~6月期は日量1200万バレル近い減産が必要になるとの試算を紹介した。

このペースで減産を進めたとしても、「現在の前例のない需給不均衡を踏まえると、2020年7~9月期には日量1470万バレルという大量の余剰原油が発生する可能性がある」としている。

今回の合意では、7~12月は日量800万バレル、21年1月~22年4月は日量600万バレルの減産とする方針。

原油先物はこの日、日量1500万バレルの減産で合意するとの報道を受けて上昇して始まった。だが次第に、減産量に関する疑念が広がり、終値は前日をわずかに下回った。

今回のテレビ会議に先立ち、トランプ米大統領は先週、サウジアラビアとロシアに大規模な減産を実現するよう要求していた。

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