米シティバンクに7億ドルの支払い命令、顧客に不正課金
ニューヨーク(CNNMoney) 米消費者金融保護局(CFPB)は21日、米シティバンクが顧客に不正に課金していたとして、不利益を被った顧客880万人に総額7億ドル(約870億円)を払い戻すよう命じた。
シティバンクは2003年から12年にかけてクレジットカード利用者に対し、カードの監視サービスや、失業などで財政難に陥った場合に支払いが延期または免除されるサービスを勧め、申し込ませていた。
CFPBによると、シティバンクがこれらのサービスの手数料を偽ったり、サービス内容を誇張したりしていたことが判明。電話による勧誘でも誘導尋問やあいまいな返答など、不正な手法を使っていたという。
シティバンクには顧客への支払いのほか、3500万ドルの制裁金も科された。
払い戻し対象となる880万人のうち、700万人はシティバンクから直接課金された顧客、180万人は子会社の顧客とされる。
シティバンクは同日、CFPBの調査には全面的に協力し、一部の顧客には13年以降、すでに払い戻しを済ませていると説明。残りの支払いについても資金を確保してあると述べ、対象の顧客には今後自動的に返金が振り込まれたり、小切手が郵送されたりする予定だと述べた。