働く母の娘は将来高収入に 米調査
ニューヨーク(CNNMoney) 仕事を持つ母親に育てられた女性はそうでない女性に比べて給与の高い仕事に就く可能性や昇進する可能性が大きい――。そんな調査結果を米ハーバード・ビジネススクールの研究チームがまとめた。
一方、男性の場合は、母親が仕事を持っていると自分も育児や家事に積極的に貢献するようになる傾向があることも判明。世界的に見ても、働く母親に育てられた子どもは「男が稼ぎ、女は家庭を守る」という固定観念にとらわれない傾向があった。
米国の調査では、働く母親の娘は専業主婦の娘に比べて収入が23%多かった。世界的にも働く母親の娘の方が就業率が高く、管理職に就く確率も高いことが分かった。
調査は24カ国で約5万人を対象に実施。2002年と12年に行われた国際調査や各国の調査を利用し、一貫した結果が出ているという。
働く母親に育てられた息子が成人して父親になると、1週間当たりの育児時間は専業主婦の息子に比べて7.5時間長いことも判明。家事にかける時間も長い傾向があり、妻も働いている確率が高かった。