AIG、サイバー攻撃による物理的被害も補償へ

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サイバー攻撃では物理的被害が生じる可能性もある=John R. Coughlin/CNNMoney提供

サイバー攻撃では物理的被害が生じる可能性もある=John R. Coughlin/CNNMoney提供

ニューヨーク(CNNMoney) 米保険大手アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)は23日、サイバー保険の補償対象を物理的に受けた被害にも広げると発表した。

サイバー保険はハッカーなどによるサイバー攻撃による被害を補償するのが目的。AIGは声明で、サイバー攻撃によるリスクは個人情報漏えいだけにとどまらず、「資産や人に対する物理的なリスクも現実のものだ」と述べた。

昨年のポネモン研究所のリポートによれば、サイバー保険に加入した、もしくはまもなく加入すると答えた企業は半数を超えている。

これまで企業へのサイバー攻撃の被害は、個人情報漏えいによるクレジットカード情報の悪用などが注目を集めてきた。だが心拍モニターや道路の信号、ホームセキュリティーシステム、スキー場のゴンドラ、自動車などさまざまなものがコンピューターで制御され、ハッカーに侵入される可能性がある。

発電所や浄水場、ダムといった生活には欠かせないインフラもコンピューターで制御されている。過去のサイバー攻撃では、イランの核施設でウラン濃縮用の遠心分離機を制御するコンピューターがサイバー攻撃を受け、使用不能になったことがある。

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