エイズの差別的ツイートで物議、米企業幹部が失職

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企業幹部が差別的ツイートで失職

(CNN) 米メディア大手IACの広報部門トップがアフリカ旅行を前に差別的な発言をツイッターに書き込んだとして、インターネットが騒然となった。同社は21日、この女性幹部を解雇したことを明らかにした。

渦中の幹部はジャスティーン・サッコ氏。長期休暇を南アフリカで過ごす計画で、20日に空路、ロンドンからケープタウンへ向かった。出発の直前、ツイッターに「アフリカへ行ってきます。エイズにかかりませんように、というのは冗談。私は白人です!」と書き込んだ。

サッコ氏が機内でネットを利用できなかった12時間の間に、このツイートが世界中を駆け巡り、さまざまな情報サイトに取り上げられた。同氏のフォロワー(登録閲覧者)はもともと500人足らずだったが、瞬く間に数千人に膨れ上がり、非難や同情のコメントが殺到した。報道陣の窓口となるポストにいた人物だけに、衝撃が大きかったとみられる。

同氏のツイートをさかのぼるとこのほかにも侮辱的な言葉や旅先での差別発言が並んでいることが分かり、さらに批判が集中。「ジャスティーンはもう着陸したか」というハッシュタグまで設けられた。

21日朝には本人も騒ぎに気付いたとみられ、同氏のアカウントは削除された。CNNは同氏にメッセージを残したが、返答は得られていない。

IACは20日午後の時点で、問題のツイートは「わが社の姿勢や価値観を反映したものではない」と強調し、サッコ氏は国際線の機内にいて連絡が取れないとする声明を出した。翌日同氏の解雇を発表した報道担当者は、発言への非難を表明する一方で「根はきちんとした人物だ」と述べた。

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