馬肉混入問題、英で3人逮捕 有害薬品残留の恐れも

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ロンドン(CNN) 欧州各国で牛肉として流通していた食品に馬肉が混入した問題で、英当局は14日、偽装にかかわった疑いで食肉処理場の従業員3人を逮捕した。人体に有害な薬品を含んだ馬肉が英国からフランスの食品流通網に乗った可能性があることも分かり、仏当局と連携して追跡調査を行っている。

英食品基準局によると、逮捕されたのは英ウェストヨークシャー州にある食肉処理場の従業員。この施設は12日に当局が立ち入り検査を実施し、13日に営業停止処分を受けていた。

馬肉混入はこれまでに英国のほか、スウェーデン、フランス、スイス、ドイツ、アイルランドで発覚。冷凍食品大手フィンダスが販売したラザニアや、英大手スーパーのテスコが販売したスパゲティ・ボロネーズからも馬肉が見つかり、いずれもフランスのコミジェルが製造した製品だったことが分かっている。

フランスの消費者問題担当相は14日、同国の食肉加工業者スパンゲロが、牛肉と偽装表示した商品の中身が馬肉だったことを知っていた可能性が強いとの見方を示した。パリの捜査当局が詐欺事件として捜査を行っている。これに対してスパンゲロは、「馬肉を注文したことも、馬肉と知りながら販売したこともない」と反論した。

消費者問題担当相はまた、コミジェルも食肉の表示の異常に気付いていたはずだと語った。

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