馬肉混入問題でEU緊急会合、信頼回復に向け検査徹底へ

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「牛肉100%」と記された食品にも馬肉が混入

「牛肉100%」と記された食品にも馬肉が混入

ロンドン(CNN) 欧州各国で牛肉として販売されていた商品に馬肉が混入した問題で、欧州連合(EU)は13日にベルギーで関係国の緊急会合を開催、トニオ・ボルジ欧州委員(保健・消費者政策担当)は、消費者の信頼を取り戻すための対策を講じると表明した。

緊急会合にはフランス、ルーマニア、オランダ、ルクセンブルク、英国の当局者が出席した。ボルジ委員は会合後に発表した声明で、「我々が直面しているのは、安全性というよりも、むしろ偽装表示の問題だ」と強調。ひき肉などの製品に馬肉を使うことはEU法で認められているが、その場合はラベルに明示しなければならないと指摘した。

15日に開く食品連鎖・動物衛生常設委員会では、加盟各国が進めている調査状況について報告し、連携した対応を取ることなどについて話し合う。消費者の信頼を取り戻すため、大規模な検査の実施も提案。偽装表示を見つけ出すチェックを徹底させることなどを勧告している。

この問題を巡り英国の警察と保健当局は12日、食肉処理施設と食肉販売会社を捜索し、食肉などを押収した。処理施設が納入した馬肉を、販売会社がハンバーガー用の牛肉として販売した疑いが持たれている。

騒ぎはスウェーデンやフランスにも広がり、冷凍食品大手フィンダスが販売したラザニアや、英大手スーパーのテスコが販売したスパゲティ・ボロネーズにも馬肉の混入が発覚。いずれもフランスのコミジェルが製造した製品だったことが分かっている。

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