欧州に広がる馬肉混入騒ぎ 供給元への訴訟も

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「牛肉100%」と記された食品にも馬肉が混入

「牛肉100%」と記された食品にも馬肉が混入

ロンドン(CNN) 英国などでハンバーグに続き、牛肉100%と表示された冷凍ラザニアなどにも馬肉が混入していたことが判明した問題で、スウェーデンの冷凍食品大手フィンドゥスは9日、原料供給元のルーマニアの業者を訴える方針を明らかにした。

フィンドゥスのフランス法人は、訴訟手続きを11日に取ると表明し、「当社も消費者も被害者だ」と強調した。

同社の英国法人も9日、ラザニアへの馬肉混入は意図的だった可能性が高いとして、供給元の訴訟を検討していると述べた。

英国ではこの日、関係閣僚や食品安全当局者、小売業者による緊急の対策会議が開かれた。パターソン環境相は「犯罪行為または重大な過失があった」との見方を示し、「さらに悪い知らせがあるかもしれない」と述べた。英当局は国内の食品会社に対し、牛肉と表示されたすべての加工食品を検査するよう指示していた。

ラザニアをはじめとするフィンドゥスの製品はこれまでに英国、フランス、スウェーデンで数百万点が回収された。英小売業者や英食品安全当局などの抜き取り検査によると、これらの製品には馬肉が30~100%も含まれていたという。

フィンドゥスは馬肉の混入による健康被害の恐れはないとしているものの、英国では一般に馬肉を食べることがタブーとされている。さらに、馬に使われる医薬品で、食品への使用が認められていない「フェニルブタゾン」の混入を懸念する声も上がっている。

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