（ＣＮＮ） ハリケーン「ニコール」が１０日未明、米フロリダ州東部に上陸した。この影響で少なくとも２人が死亡し、停電や建物の損壊などの被害が広がっている。米国が１１月にハリケーンに襲われるのはほぼ４０年ぶりだった。
フロリダ州オレンジ郡保安官事務所によると、死亡した２人は寸断された電線で感電した。
ニコールは「カテゴリー１」のハリケーンとして上陸し、その後勢力が衰えて熱帯低気圧になったが、フロリダ州やジョージア州、サウスカロライナ州では暴風雨が続くと予想されている。フロリダ州は９月にもハリケーン「イアン」が上陸し、西部沿岸部で大きな被害が出ていた。
高潮が押し寄せた海岸付近＝９日、米フロリダ・イースト・ボイントン・ビーチ/FB/Boynton Beach Police Department
同州ボルシア郡ではニコールの影響で、ホテルや集合住宅少なくとも１９棟、住宅４０棟に一部損壊などの被害が広がったほか、デイトナビーチ地区でも１１棟の被害が確認されている。住民は２００人が避難所に避難し、約２万３０００戸が停電に見舞われている。フロリダ州全体では同日、２３万７０００戸あまりが停電した。
ニコールは現地時間の１０日午前１０時現在、フロリダ州タンパの約５０キロ北東にあって、西北西に進んでいる。
１１月に米国にハリケーンが上陸したのは、１９３５年１１月４日以来だった。
米フロリダ州にハリケーン上陸 １１月は４０年ぶり