山小屋が焼失、雪山に3週間取り残される 米男性を救出

雪にSOSの文字を描いて助けを求めるタイソン・スティールさん/Alaska State Troopers

雪にSOSの文字を描いて助けを求めるタイソン・スティールさん/Alaska State Troopers

(CNN) 米アラスカ州スシトナ渓谷でこのほど、住んでいた山小屋が火事で焼け落ちたために愛犬を失ったほか約3週間にわたって雪山に取り残されていた男性が救出される出来事があった。

タイソン・スティールさん(30)は9日午前、アラスカ州警察によって、人里離れたスシトナ渓谷の焼け落ちた山小屋の近くにいるところを発見された。スティールさんの友人が、スティールさんと連絡が取れないことから当局に対して安否確認の要請を行っていた。

警察が公開した空撮映像には、スティールさんが雪に覆われた山小屋の残骸から出てきてヘリコプターに手を振っている様子が捉えられている。雪の上には「SOS」の文字も書かれていた。

火災が起きた後、スティールさんは缶詰の残りなどを食べ、即席のシェルターで眠ったという。

スティールさんは昨年9月以降、山中で暮らしていた。山小屋は退役軍人から購入したもので、軽量のフレームとプラスチック製の防水シートで作られた「クォンセット・ハット」だった。

スティールさんによれば、出火原因は「軽率な」ミスだった。急いで火をつけようとして大きな段ボールをストーブに入れた。そして、火のついた段ボール片が煙突から外に出て屋根に乗っかってしまったとみられるという。

12月17日か18日の夜に目を覚ますと、屋根からプラスチックが溶け落ちる音が聞こえたという。毛布やライフルなどをかき集め、飼い犬にも外に出るよう指示を出した。

しかし、スティールさんが外にでると、小屋の中から犬の鳴き声がしたという。「悲しみを表現する言葉が見つからない。ただ叫んでいた」と振り返った。

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