「トップガン」続編から消えた日本と台湾の旗 中国IT大手が出資

映画「トップガン」でトム・クルーズが着ているジャケットの比較。右の次回作予告編では日本と台湾の旗が消えている/@markmackinnon/TWITTER

2019.07.23 Tue posted at 09:49 JST

香港(CNN) 1986年のヒット映画「トップガン」の続編をめぐり、新たに公開された予告編でトム・クルーズ演じる主人公が着ているジャケットから日本と台湾の旗が消えていると指摘され、ネットで物議をかもしている。

1作目で主人公が着ていたジャケットでは、背中に日本の国旗と台湾の旗をあしらったパッチが付いていた。ところが続編の「トップガン・マーベリック」予告編では、この部分が同じような色を使った別のシンボルマークに入れ替えられているように見える。

ソーシャルメディアではこの入れ替えについて、中国をなだめるための措置ではないかとの臆測が飛び交っている。

続編は米パラマウント・ピクチャーズが来年夏に公開予定。ツイッターではこの作品について、中国のインターネット大手テンセントとパラマウントの提携関係を指摘する声が相次いだ。テンセントは昨年12月、子会社のテンセント・ピクチャーズがこの続編に出資し、共同で宣伝を行うと発表していた。

パラマウントとテンセント・ピクチャーズにコメントを求めたが、これまでのところ返答はなかった。

中国と日本の間ではこの数年、東シナ海の島を巡って緊張が高まっていた。

台湾を巡っては、台湾を中国の一部とみなす中国が世界各国の民間企業や航空会社、政府機関に対し、台湾を中国の一部として表記するよう圧力をかけている。

1986年の第1作に出演したトム・クルーズ

これに対して米ユナイテッドなどの航空大手やマリオット、アメリカン・エクスプレス、ゴールドマン・サックスなどの大手が要求に応じた。ソーシャルメディアでは、パラマウントもこれに追随したとして批判する声が相次いでいる。

テンセント・ピクチャーズはほかにも、「ワンダーウーマン」「ターミネーター:ニュー・フェイト」「キングコング: 髑髏島の巨神」といった人気映画でパラマウントと提携している。

「トップガン」続編、日本と台湾の旗消える

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