(CNN) 10代の子どもたちの間で、ヌード画像など性的な内容を含むメッセージの送受信が増えているという調査結果が、26日の米医学誌に発表された。
米国やカナダの研究チームは、1990年1月~2016年6月の間に実施された39件の調査結果について分析した。対象年齢は11~17歳、対象者の合計は11万380人だった。
その結果、性的な内容を含むメッセージを受け取ったことがあると答えた子どもは4人中1人、送ったことがあると答えた子どもは7人中1人に上っていた。
2008年以降のデータを重点的に調べた結果、携帯電話の普及に伴い、わいせつな画像や言葉を含むメッセージの送受信が増えていることが分かった。
研究チームでは、子どもが危険を認識しないままこうしたメッセージをやり取りすることに懸念を示す。
性的なメッセージの送受信は性に対する関心の高まりに伴って増加する。しかし10~12歳の子どもは交際が長続きしない傾向があり、ヌード写真を同意なく転送されたり、脅迫の材料にされたりする危険も大きい。
送信者や受信者の同意を得ずに、性的なメッセージを転送したことがあるという回答は12.5%に上った。
メッセージアプリで送信したり共有したりするビデオや画像のプライバシーは保護されると思われがちだが、「送信した写真は取り返すことができず、その写真をどう扱うかは相手次第だということを、子どもたちは認識していない」と研究者は危機感を示す。
初めてスマートフォンを手にした年齢は平均で10.3歳。研究者は「携帯電話を手にする年齢が低くなればなるほど、デジタルの安全と物理的な安全に対する配慮が必要になる」と警鐘を鳴らしている。