超豪華スーパーヨット、潜水艦や深海ダイビング用の減圧室も装備

スーパーヨット「RVペガソ」号 (C)Adrian Houston/Pegaso Marine

2012.10.05 Fri posted at 09:00 JST

(CNN) 光の降り注ぐデッキでシャンパン片手に過ごす休日――。スーパーヨットで過ごすぜいたくな時間をさらに豊かにできる一隻が、このほど登場して話題を呼んでいる。本格的な研究施設を備えた「RVペガソ」号だ。

全長74メートルの船体には、薄型テレビや有名ブランドの家具、バスルーム付きの寝室といったスーパーヨットらしい設備に加えて、「水上研究室」と呼べるほどの環境が用意されている。5人乗りの潜水艦や深海ダイビング用の減圧室を備え、さらに海洋生物学者のチームも同行する。

ヨットを管理するペガソ・マリン社のアレックス・フレミング最高経営責任者(CEO)によると、ヨットをチャーターする顧客の間では最近、快楽主義的な休暇以上の「何か」を求める傾向が強まっている。地中海に浮かんでシャンパンを傾けるだけでなく、「どこか別の場所へ出かけて行って、もっと有意義なことをしたい」と考えるケースが増えてきたという。

潜水艦は重量14トン。深海でダイバーがハッチを開け、出入りすることも可能 (C)Adrian Houston/Pegaso Marine

RVペガソ号のオーナーは匿名を希望している。提携先のオーシャン・プリザベーション・アライアンス社によれば、この人物はダイビングや環境保護の分野で活躍。ヨット経験15年のベテランで、所有するのはRVペガソ号が4隻目だ。2度目の世界一周に成功した時点で、「何か変わったことをしよう」と思い立ったという。

ダイニングルームだった部分を実験室に改造し、絶滅の恐れがある生物の追跡から水質汚染の監視まで、さまざまな研究ができる設備を整えた。ダイバーに良質の酸素をより長く、安全に供給できる機材も導入している。潜水艦は重量14トン。深海でダイバーがハッチを開け、出入りすることも可能だ。

おいしい食事やマッサージ、ゆったりとした8人用のスパ、映画、エクササイズ、展望ラウンジなどでヨットライフを心行くまで楽しみながら、従来のスーパーヨットとはまったく違う豊かさを味わうことができそうだ。

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