無人機保有広がり70カ国以上に、軍拡やテロ組織入手の懸念

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(C)U.S. AIRFORCE

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ワシントン(CNN) 米ワシントンのシンクタンク「ニュー・アメリカ・ファンデーション」は4日までに、アフガニスタン軍事作戦やパキスタン内のイスラム過激派掃討などに投入され新たな兵器としての価値が高まる無人機について世界の70カ国以上がさまざま仕様の無人機を保有していると報告した。

ただ、武装された仕様機の保有国は少数としている。同団体は、戦争の遂行方法も変革しつつある無人機の拡大は対抗戦略の構築も促すことを意味し、新たな軍拡競争が起きる可能性があると懸念している。

軍備近代化を加速させる中国は今年9月下旬、一部の東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟国と島しょの主権を争う南シナ海に無人監視機を投入すると発表。2010年11月に同国内で開催された航空ショーでは無人機25機を登場させ、一部はミサイル発射性能を備えていたことから米国を驚かせていた。

中国が既に一線に投じている無人機の数や開発段階にある機数は明らかでない。ただ、無人機を急速に増やす米国に追い付く戦略を進めているとみられる。

欧米と核開発計画などで厳しい対立が続くイランは2010年8月、初の武装した無人機を公表。今月2日には軍首脳が航続距離2000キロの長距離無人機の性能の詳細を明かし、敵国とするイスラエルの主要都市テルアビブに容易に到達可能と誇示していた。

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