プーチン氏、クルスク州を訪問 ロシアが奪還主張して以来初
(CNN) ロシアのプーチン大統領は、昨夏ウクライナが越境攻撃を仕掛けたクルスク州を訪れた。ロシア政府が同州の完全奪還を主張して以来、初めての訪問となる。ロシア国営メディアが21日に報じた。
タス通信によると、プーチン氏はクルチャトフ市の首長と会談し、現在建設中のクルスク原子力発電所を視察したという。
ロシア国営メディアが投稿した映像には、スーツ姿のプーチン氏が地元のボランティアらしき人々と話している様子が映っていた。
RIAノーボスチ通信によると、プーチン氏はウクライナ軍が依然としてロシア国境に向かって移動しようとしていると述べた。
同氏はまた、避難民が帰還できるよう、クルスク州の地雷除去部隊の増員を命じたという。

プーチン氏が視察したという建設中のクルスク原子力発電所/Shamil Zhumatov/Reuters/File
クレムリン(ロシア大統領府)が公開した訪問の映像によると、プーチン氏は20日にクルスク州にいたとみられる。
昨年8月、ウクライナはクルスク州への衝撃的な侵攻を開始。領土を迅速に占領した。第2次世界大戦以降、ロシアが外国による地上侵攻を受けたのは初めてだった。
それ以来、ロシアは北朝鮮兵士の支援を得て、ウクライナ軍を国境から追い出すために戦い続けている。一方、ウクライナ政府は和平交渉の重要な切り札として利用するべく、クルスク州の領土保持に向けて貴重な資源を注ぎ込んでいる。
プーチン氏は先月、ロシア軍がクルスク州を奪還したと主張し、北朝鮮兵士がこの地域の領土を回復するための戦闘に参加したと述べた。
ウクライナ側は自軍がこの地域での足場を守るために激しく戦っていると主張。先週には、ロシア国内での地上戦をまだ続けていると述べていた。