「キノコ殺人事件」 被告に有罪評決、毒キノコの昼食で3人死亡 豪

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「キノコ殺人事件」、被告に有罪評決 豪

(CNN) オーストラリアで2023年に毒キノコの入った昼食を食べた3人が死亡した事件で、陪審員はエリン・パターソン被告に対して、3件の殺人と生存者1人に対する殺人未遂の罪で有罪評決を言い渡した。

裁判は、死者が出た昼食会が行われたビクトリア州レオンガサの郊外にある食堂から車で約1時間の距離にあるモーウェルで10週間にわたり行われた。陪審は約6日間の審議を経て評決に達した。

陪審が評決に達したことが発表されると、数十の報道機関が裁判所に駆け付けた。事件をめぐっては、毎日の証拠を解説するポッドキャストの番組が四つ制作されるなど国内外で注目を集めていた。

パターソン被告をめぐっては、猛毒キノコ「タマゴテングタケ」を意図的に昼食に混入させた容疑がかけられた。被告は、公のウェブサイトに掲載されていた生息地を見て、毒キノコを採取したとされる。

事件では、パターソン被告の元の義理の両親だったドン・パターソン氏とゲイル・パターソン氏の夫妻と、ゲイル氏の姉妹のヘザー・ウィルキンソン氏が死亡した。ヘザー氏の夫のイアン・ウィルキンソン氏は入院の後、命を取り留めた。

弁護人は被告が食事の味を良くしようとした際に起きた「恐ろしい事故」だったと主張。採取したキノコを混ぜたかもしれないと気付いた際にパニックになり、警察に繰り返しうそをついたと説明した。

パターソン被告は法廷で、検察側が呼ぶ証人の話を聞いた。検察は、証人の証言は殺人事件について説得力のある物語を語っており、陪審は最終的に、合理的疑いの余地なく法的な基準を満たすと主張した。

オーストラリアの法律では、陪審員の身元を公表することはできず、裁判終了後も陪審員室での審議の内容を明らかにすることは禁じられている。

どの証拠が陪審員の決定に影響を与えたのかは永遠に分からないが、評決には12人全員が同意する必要があった。

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