ジム通い欠かさずテニスや野球も大好き、「あの控え目なロバート」が教皇レオ14世に トレーナー驚き
(CNN) ローマ教皇レオ14世となった米国出身のロバート・プレボスト枢機卿について、イタリアで2年間にわたってパーソナルトレーナーとして運動を指導していたバレリオ・マセラさん(26)がイタリアの日刊紙メッサジェッロの取材に応じ、「このジムでは、レオ14世となったあのロバートが枢機卿だったなんて、トレーニングを担当した私を含めて誰も知らなかった」と驚きを語った。
同紙によると、当時のプレボスト枢機卿はバチカンに近いジムで定期的に運動を続けていて、週に数回通うこともあったという。
ジムでは控え目な存在だった「ロバート」について、マセラさんは教授か学者ではないかと思っていたという。当然ながら、枢機卿の法衣姿でジムに現れることはなかった。
「カジュアルな服装だったけれど、いつも親切で、神経質になったりイライラしたりすることは決してなかった。真に穏やかで偏らない人だった」とマセラさんは振り返る。
あのロバートがプレボスト枢機卿だったと知ったのは、サンピエトロ大聖堂のバルコニーに姿を見せた時だった。
「テレビで彼を見てすぐに分かった。信じられなかった」「つまり自分がトレーニングしていたのは未来の教皇だった。すごいことだけれど、自分にとってはほかのみんなと同じクライアントだった。彼もこのジムのみんなと同じように振る舞っていた」
プレボスト枢機卿の身体能力は、「この年の男性としては、ずば抜けていた」とマセラさんは言う。「ずっとスポーツを続けてきた人の典型で、筋肉量と骨量と脂肪量のバランスが素晴らしい」
プレボスト枢機卿が通っていたジムは、ローマ中心部にあるオメガ・フィットネス・クラブ。創業者のアレッサンドロ・タンブーラン社長はカトリック通信社の取材に対し、新しい教皇が自分の知っている人物だと知って「喜びが2倍にも3倍にもなった」と振り返る。
レオ14世の健康的なライフスタイルは誰にとっても模範になるとタンブーラン社長は言い、「精神性とスポーツトレーニング」を組み合わせるレオ14世の能力を賞賛した。
テニス好きで知られるレオ14世はこのほど、男子テニス世界ランキング1位のヤニック・シナー選手とも面会した。シナー選手が教皇に贈呈したラケットは、バチカンのテニスコートで使われるかもしれない。
兄のジョン・プレボストさんはCNNの取材に対し、レオ14世が米大リーグのホワイトソックスのファンだったことも明らかにした。