ロシア、過去最多のドローンをウクライナに発射 米ロ首脳の電話会談後

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ロシアによる空爆後、住民が被害状況を確認する様子=4日/Andrew Kravchenko/Bloomberg/Getty Images

ロシアによる空爆後、住民が被害状況を確認する様子=4日/Andrew Kravchenko/Bloomberg/Getty Images

(CNN) ロシアは3日夜から4日にかけ、ウクライナに対して過去最多のドローン(無人機)を発射し、建物や住宅地を攻撃した。トランプ米大統領はこの数時間前、ロシアのプーチン大統領との電話会談で停戦合意に向けた「進展はなかった」と明らかにしていた。

キーウ市当局や軍当局によると、13時間続いた攻撃で少なくとも23人が負傷した。ウクライナ空軍によれば、ウクライナは過去最多となったロシアのドローン539機のうち、476機を迎撃。ロシアから11発の巡航ミサイルと弾道ミサイルが発射されたとも明らかにした。

4日未明のキーウでは、爆発音とドローンの飛行音が響くなか、住民数千人が地下鉄駅や地下駐車場などのシェルターで夜を過ごした。

ウクライナのシビハ外相は、「キーウでは恐怖に満ちた眠れない夜になった。これまでで最悪の部類だ」とコメント。ゼレンスキー大統領も、過去に経験した中で「最大規模の空爆の一つ」と形容した。

ゼレンスキー氏は「我が国の都市や州できのう最初の空襲警報が鳴り始めたのは、トランプ大統領とプーチン氏の電話会談に関するメディアの報道とほぼ同じタイミングだった」と述べ、「ロシアはまたしても、戦争とテロを終わらせる意思がないことを示している」と指摘した。

キーウの攻撃現場で消防士が対応に当たる様子/State Emergency Service of Ukraine/Reuters
キーウの攻撃現場で消防士が対応に当たる様子/State Emergency Service of Ukraine/Reuters
ロシアによるキーウ空爆後、住民が現場から避難する様子=4日/State Emergency Service of Ukraine/Anadolu/Getty Images
ロシアによるキーウ空爆後、住民が現場から避難する様子=4日/State Emergency Service of Ukraine/Anadolu/Getty Images

ここ数週間、ロシアは毎晩のように大量のミサイルとドローンを投入して夜間攻撃を実施している。ウクライナのシビハ外相は今週、6月だけでロシアが弾道ミサイル80発近くを含む330発超のミサイル、5000機の戦闘ドローン、5000発の滑空爆弾をウクライナに向けて発射したと明らかにしていた。

4日以前に過去最大規模の攻撃となったのはわずか5日前で、ロシアは537のドローンとミサイルをウクライナに向けて発射していた。

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